彼には昔3人の家族がいた、しかし過去に起きた
名古屋地下鉄爆破事件により弟と右腕を失う。
事件後、弟を失い病んでしまった両親は離婚し彼は引き取られることなく孤児院へと入れられた。
そこで出会った少女と親しくなりながら、彼はこの事件の解決を望み探偵を志すこととなる。
その件について彼が思うところはない、今となっては精神が壊れてしまった人間についていくよりよっぽどこちらの方が動きやすかっただろうとまでも思っているかもしれない。
冷徹なわけではなく、ただただ彼の灰色の脳細胞は今における最善策を算出しているだけなのだ。
探偵を趣味だとしているのは、あくまでこの事件の解決が彼自身の自己満足であり、世間的な何かを求めているわけではないため。
「探偵業?ただの趣味さ、暇つぶしのようなものだよ」
先の事件により精神的に追い込まれていた期間もあったが徐々にそのことを過去とし、
探偵水無瀬咲耶という肩書を自身に被せることで克服した。
今ではどこふく風で自らジョークにしていたりする、笑えないからやめたほうがいい。
自らの地位を上げるために、優等生として立ち振る舞い信用を買うことを目標としてきた。その反動からか、一時期裏で喫煙などに手を出し、荒れた姿も見受けられたがその姿を見た人間は全員脅し口止めしてきたので問題はない、はず。
「昔は誰もやんちゃしてしまうものさ」
右腕は二の腕以降が義手である、元々は右利きだったが孤児院時代は性能の良い義手をもらうことが叶わなかったため左で物事を行えるよう矯正した。
義手なのは右手だが、普段は左手に手袋をはめている。理由は特にないらしいが、義手であるのが左手だと錯覚させるためと本人は言っている。その錯覚トリックが使われたことはない、指紋認証も使えない。
水無瀬は母方の苗字、父方の苗字では過去の自分と同名になってしまうため母方の苗字を名乗っている、がそんなに深く考えてはいないので本人のちょっとした気持ち的なものである。
霊感は特にないが、たまに肩が重い気がする。
なにかいるのかもしれない。
探偵としてはそこそこの事件解決率を誇る、あまり表立って依頼を募集していないため界隈の紹介制で依頼することができる。一見様は断るケースが多いが全ては話を聞き次第。
物事を脳内で整理し事件の真相を導く机上タイプの探偵、あまり自分の脚で地道に捜査はしたくない、極力したくない、動きたくない。助手が頑張ってくれ。
報酬は取れるところからとっていく、法外な値段こそ請求はしないがお気持ちで多めに貰うことが多い。
記憶力と興味が連動しているため興味を持った人間以外の名前が覚えられない。社交をするにあたって致命的な弱点だが顔とスタイルがいいので許される。咲耶も使えるものは使っていくスタイルなので自身の見目は使っていく、助手には敵わないけどね
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