彼はつい最近までヨークシティに住む
普通の人間だった。
しかしサメの襲来により窮地に立たされた結果、シノビとしての能力が開花してしまった
蛹なのだ。
本人は発火能力を有しているため不知火を名乗っているが、しっかりとした所属先は無い。
*1
また、シノビとしての経験も浅いためまだ影の世界に慣れていない。
元はヨークのスラムで日銭を稼いで暮らしていた青年である。物心ついたときには既に親もおらず、貧困層の出としての人生を送ってきたが、根っからの明るさと元気の良さであまりそういった印象を抱かれることはない。
別に無理をしてそう振る舞っているなどということはなく、ただただ
本当に馬鹿明るい性格なだけである。
左右の耳に4つずつピアス穴が空いているがあまりピアスをつけることはない。
また首にもコルセットピアスが空いているがこれはピアスモデルの仕事をした時の名残である
*2。
また、タトゥーの練習役の仕事を受けたことにより右手の人差し指の付け根と足首、腰にそれぞれタトゥーが刻まれている。
俺烈田という名前は
偽名である。
本当の名前は本人でさえも知らず、スラムの住人からは『loud(ラウド)』(喧しい子)と呼ばれていた。
憧れの人の一人称である『俺』、1番好きな漢字の『烈』に初めて覚えた漢字の『田』をつけて俺烈田!!
*3
俺は!!俺烈田だ!!!
少年の頃、任務でスラムを訪れた
とあるシノビにスリを働こうとしたところ撃沈したのをきっかけに10年前のサメ事件が起きるまでしばしば会話をする仲となる。
そこで彼女からとあるカッコよくてすごい友人の話を聞いたのだ。
まるで別世界に生きる彼に憧れるも、遠い存在だとわかっていた。その後彼女はいつからかスラム街を訪れなくなり時は流れたのだが────まさか……この、俺が……あの、御と同じ……シノビに…?!
憧れだったあの人と同じ世界にいける!よし!!!待っててくれよな!!!御!!!!
元気な不知火は今日も憧れのあの人を追いかけるのだ!!!
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