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霊が視えるのは家系的なもの、最初のうちは生者と死者の区別がつかずにいたが今はわかる、と思っていたが隠血の中には死者みたいな奴もおりややこしくて嫌い。

元々双子の兄がいたが双子の男児は呪われる、縁起の悪い忌子とされ芳子だけが残された。
芳子という名も双子の呪いから隠すため、女のような名前が付けられた。*1

忍法として従えている幽霊はその幼少の頃に殺された兄と旧校舎が繋がってしまった小学校で出会った少女の2人*2、兄は目と片脚ががなく少女は舌がない、2人とも会話をすることはあまりなく、芳子自身もする気はあまりない。

他にも使役する幽霊を増やしたいらしく、面白そうな人物には死後使役させてくれないか交渉しに行くなどしている。*3

自身の見目が一般的な中学生よりも幼く見える事を最大限に生かしあざとく振舞っているところが多々あるが素は口の悪い中学生である。

・『瀬戸和泉怪談百語』せといずかいだんひゃくがたり
カタリコトリト──カタコトリ──。
語り騙り、物語。
瀬戸和泉怪談百語、皆々様をご案内。
奇々も怪々百鬼夜行 ところで貴方の後ろは────何方です？
百の怪談が具現化しあたり一面を百鬼夜行の如く練り歩く。
あれは幻覚か、嫌……まさしく………化け物だ。

・『杜乱狭』とおりゃんせ

通りゃんせ 通りゃんせ───。
何処からともなく現れた鳥居は彼等を囲う
立ち込め始めた霧は、現世との境界を歪ませる
「行きはヨイヨイ 帰りはコワイ」
乾いたマナコにウツランセ
コレも騙りと語る影
跋扈しせしは魑魅魍魎
だんだん狭まる赤鳥居
見えぬ結界乱す息
瀬戸和泉怪談百語、二夜目────。
『杜乱狭-とおりゃんせ-』